Latitudinal diversity gradients and selective microbialexchange at the Atlantic ocean-air interface

北大西洋の極圏から赤道にかけての広域調査により、海洋と大気の微生物群集が地理的規模や多様性のパターンにおいて明確に異なり、陸由来の空気塊の影響を受けつつも、微生物系統のエアロゾル化と沈着が選択的に起こっていることが示されました。

Hrabe de Angelis, I., Ruff, S. E., Aardema, H. M. + 17 more2026-03-25🦠 microbiology

Virulence studies of the human gut pathobiont Bilophila wadsworthia using Galleria mellonella as model host

本研究は、ヒト腸内病原性細菌 Bilophila wadsworthia の病原性メカニズムを解明するため、ハチの幼虫 Galleria mellonella をモデル宿主として用い、血液への侵入が必須の全身感染において細菌が免疫細胞内で増殖し宿主の免疫動態と密接に連動して病気を引き起こすことを示した。

Matos, S., Moniz, B., Mil-Homens, D. + 2 more2026-03-25🦠 microbiology

First Metagenome-Assembled Genomes from the Historic Morrow Plots Reveal Management-Associated Dominance of Archaeal Ammonia Oxidizers

米国にある 1876 年からの長期農業実験「マロープロッツ」から得られたメタゲノム解析により、149 年間の管理履歴を反映した 230 のメタゲノムアセンブリゲノム(MAGs)が復元され、特に土壌の窒素循環においてアーキア由来のアンモニア酸化菌の優占が管理手法と関連していることが明らかになりました。

Nguyen, V. D., Gao, C., Gardner, C. + 4 more2026-03-25🦠 microbiology

Bacteriophage utilize pseudolysogeny to target non-replicating bacteria and CRISPR-resistant phages eliminate recalcitrant implant infections

本論文は、栄養飢餓や抗生物質圧力下で非増殖状態にある細菌が抱える治療難治性の課題に対し、ファージが「擬似溶原化(pseudolysogeny)」という状態を介して感染し、宿主の増殖再開時に溶菌することで感染を排除できることを実証し、さらに CRISPR 耐性ファージを用いることでマウスモデルにおけるインプラント関連感染症の根治が可能であることを示した。

Kalapala, Y. C., Ammembal, A. K., Jain, S. + 2 more2026-03-25🦠 microbiology

Intrinsic features of the RNase E membrane targeting sequence specify RNA degradosome organisation and activity

本論文は、Pseudomonas aeruginosa の RNase E に存在する膜ターゲティング配列(MTS)が、RNA デグラドーソームの空間的組織化や動態を制御し、特定の転写産物の安定化を通じて細菌のストレス応答や病原性に不可欠な役割を果たしていることを明らかにした。

Geslain, S. A. M., Allen, G. E., Geiser, J. + 2 more2026-03-25🦠 microbiology

Complete Genomes of Cultivated Gut Bacteria Reveal Mobile Genetic Element-Driven Functional Diversity with Therapeutic Implications

本研究は、1,150 個の完全な培養腸内細菌ゲノムからなる「CCGR」データベースを構築し、移動性遺伝要素が菌株レベルの機能多様性を駆動して宿主の健康(特に果糖食に起因する大腸炎の緩和)に重要な役割を果たすことを実証しました。

Wang, H., Gu, Y., He, W. + 38 more2026-03-25🦠 microbiology

ExocubeBio: an in-situ fluidic platform for microbial exposure on the International Space Station

本論文は、2027 年に国際宇宙ステーションの外部に設置予定の ESA 次世代曝露施設「Exobio」の一部として開発された、微小流体プラットフォーム「ExocubeBio」のハードウェア開発と機能検証(生体適合性、流体システム、光学サブシステムの最適化など)を報告し、宇宙環境下での微生物曝露、in-situ 計測、および試料の地球帰還を可能にする設計の妥当性を立証したものである。

Burr, D. J., Nitsche, R., Ravaro, E. + 13 more2026-03-25🦠 microbiology

Functional and transcriptomic analyses in Neurospora crassa reveal the crucial role of N-glycoprotein deglycosylation process in fungal homeostasis.

本論文は、糸状菌ネウロスポラ・クラッサにおいて、細胞質の GH18 型 ENGase が ER 関連分解経路における N-脱グリコシル化を担い、真菌の恒常性維持に不可欠な役割を果たしていることを、機能解析とトランスクリプトーム解析を通じて明らかにしたものである。

Samaras, A., Hossain, T. J., Karlsson, M. + 1 more2026-03-25🦠 microbiology

A Myb-dominated gene regulatory network universally controls sexual cell fate transitions in diatoms

本研究は、単細胞トランスクリプトミクスと形質転換レポーター系統を用いて、ダイアトームの配偶子分化への不可逆的な運命決定を支配する Myb 転写因子を基盤とした遺伝子制御ネットワークを解明し、これが海洋全体で倍性転換を統制する普遍的なメカニズムであることを示しました。

Bilcke, G., Cleyman, A., Rijsdijk, N. + 15 more2026-03-25🦠 microbiology

Lipid metabolic pathways determine phage infectivity in Mycobacterium abscessus

本論文は、Mycobacterium abscessus におけるファージ感染能が単一の受容体ではなく、宿主の形態(滑面型または粗面型)に依存して決定される脂質代謝経路と細胞膜の脂質構造によって支配されていることを明らかにし、より持続可能なファージ療法の開発への示唆を与えた。

Bernabeu-Gimeno, M., Domingo-Calap, P.2026-03-25🦠 microbiology

Characterization of emerging Oropouche virus tropism and pathogenicity.

この研究は、オロポウチウイルスが肝細胞や腸上皮細胞など広範なヒト細胞に感染し、血液脳関門をその構造を損なわずに通過して神経細胞に感染し細胞死を引き起こすことを明らかにし、神経侵襲メカニズムの解明や抗ウイルス戦略の開発に向けた基盤を提供したものである。

Bruant, H., Jeannin, P., Geolier, V. + 9 more2026-03-25🦠 microbiology

Lysosomal activation in bladder epithelium enhances intracellular antibiotic clearance of uropathogenic Escherichia coli

本論文は、再発性尿路感染症の治療薬である OM-89 が膀胱上皮細胞のライソソームを活性化して酸性化とプロテアーゼ活性を促進し、細胞内での抗菌薬の殺菌効果を高めてウロパトジェニック大腸菌の排除を可能にするメカニズムを明らかにしたものである。

Tomasek, K., Skurvydaite, K., Paduthol, G. + 6 more2026-03-24🦠 microbiology

SARS-CoV-2 Defective Viral Genomes from Distinct Genomic Regions Drive Divergent Interferon Responses

本論文は、SARS-CoV-2 の欠陥ウイルスゲノム(DVGs)がゲノム上の異なるホットスポット(A と B)に由来するかによって、野生型ウイルスの複製を抑制する能力は同等であるものの、インターフェロン応答を誘導する能力が著しく異なり、特にホットスポット B 由来の DVGs が強力な免疫応答を引き起こすことを明らかにした。

Brennan, J. W., Spandau, S., Wang, X. + 6 more2026-03-24🦠 microbiology

Syndromic cholera diagnosis masks diverse causes of diarrhoeal disease in Burundi revealed by portable metagenomics

ブルンジにおけるポータブルメタゲノム解析の実証研究により、症候群に基づくコレラ診断が下痢症の多様な病因を見逃していることが明らかになり、現場での迅速な病原体同定と抗菌薬耐性モニタリングが可能であることが示されました。

Egholm Bruun Jensen, E., NZOYIKORERA, N., Ivanova, M. + 6 more2026-03-24🦠 microbiology

Metabolic flexibility and an unusual route for peptidoglycan muramic acid recycling in mycobacteria

本論文は、結核菌や M. smegmatis が、既知の Escherichia coli 型や Pseudomonas 型のいずれでもない、ムラミン酸のグルコサミン中間体を介さない新たな経路を含む代謝可塑性を有してペプチドグリカンをリサイクルしていることを明らかにしたものである。

Stravoravdis, S., Carnahan, B., Gordon, R. A. + 7 more2026-03-24🦠 microbiology

Examining the impact of the Chlamydia muridarum-induced synthesis of IFN-β during genital tract infection

本研究は、Chlamydia muridarum 感染において、TLR3-IFN-β シグナル経路が上皮細胞内で宿主防御を担い、細菌の増殖を抑制する保護的な役割を果たすことを明らかにし、I 型インターフェロン応答の機能的多様性と免疫病理における個別経路の解明の重要性を示した。

Kumar, R., Cordova-Mendez, I., Litika, F. + 5 more2026-03-24🦠 microbiology

ZeaMiC: a Publicly Available Culture Collection of Maize Root-Associated Bacteria

本論文は、米国トウモロコシ帯の根圏微生物叢を代表する 88 株のバクテリアを収集・ゲノム解析し、DSMZ で公開された「ZeaMiC」と呼ばれるトウモロコシ根圏細菌の公的培養コレクションを報告し、植物・微生物間および微生物間の相互作用のメカニズム解明に資する資源を提供するものである。

Garrell, A.-K., Ginnan, N., Swift, J. F. + 12 more2026-03-24🦠 microbiology