Age-dependent pathogenicity of two severe fever with thrombocytopenia syndrome viruses in a ferret model

本研究は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの病原性が宿主の年齢に強く依存し、3 歳のフェレットで重症化が認められる一方で 1 歳のフェレットでも軽度ながら発症が確認されたことを明らかにし、ワクチンや抗ウイルス薬の評価に適した年齢層を区別したフェレットモデルの確立を報告しています。

Choi, E. B., Jang, E. Y., Kim, S. + 9 more2026-03-16🦠 microbiology

Eco-tank Housing Maintains Wild-Type Microbiota and Rewilds the Laboratory Mouse Gut Microbiome to Restore Natural Immune Tone

本研究は、環境微生物の多様性を制御された条件下で再現する「エコタンク」システムを開発し、実験室マウスの腸内細菌叢を野生型に再構築することで自然な免疫応答を回復させ、臨床前免疫学研究の転換可能性を高める新たな枠組みを提示したものである。

Lu, T., Dietz, Z. K., Ericsson, A. C. + 2 more2026-03-16🦠 microbiology

Vibrio parahaemolyticus quorum sensing controls phage VP882 transmission

本研究は、海洋細菌*Vibrio parahaemolyticus*が高密度でクオラムセンシングを介して多糖類を分泌しファgp VP882 の付着を阻害する一方、このファg が宿主の溶原化状態を問わず超感染・超溶原化を可能にし、さらにゲノム再組換えを通じて多様性を促進することで、宿主密度に応じた効率的な伝播戦略を確立していることを明らかにした。

Sargen, M. R., Bassler, B. L.2026-03-16🦠 microbiology

Characterization and Optimization of Streptomyces albidoflavus MD102 as a heterologous expression chassis

本研究は、二次代謝産物の異種発現用マシナリーとして、コンパクトなゲノム、優れた遺伝的操作性、急速な増殖性を備えた Streptomyces albidoflavus MD102 の単離・特性評価と、CRISPR/Cas9 技術を用いたゲノム編集による最適化を報告し、新規な Streptomyces チェスとしての可能性を示しました。

Lee, S. Q. E., Candra, H., Ma, G.-L. + 1 more2026-03-13🦠 microbiology

Large scale antibiotic-phage synergy studies reveal key combinations for urinary tract infection and urosepsis treatments

この研究では、臨床分離株を用いた大規模なスクリーニングにより、抗菌剤とファージの相乗効果に種特異性や系統関係とは異なる多様性があることが明らかになり、多剤耐性菌感染症に対する理にかなった併用療法の開発基盤が確立されました。

Adler, K. D., Michniewski, S. D., Wildsmith, C. + 13 more2026-03-13🦠 microbiology

A novel mechanism of ceftolozane-tazobactam resistance in Pseudomonas aeruginosa mediated by L2 β-lactamase

本論文は、Pseudomonas aeruginosa において、通常は Stenotrophomonas maltophilia に見られる L2 β-ラクタマーゼ(blaL2)遺伝子と切断されたアンプレグレーター遺伝子が、その本来の調節因子に依存せずにセフトロゾアン・タゾバクタム耐性を引き起こす新たなメカニズムを初めて報告したものである。

Garai, P., Nozick, S., Jozefczyk, C. C. + 5 more2026-03-13🦠 microbiology

Deep mutational scanning of recent SARS-CoV-2 variants highlights changing amino acid preferences within epistatic hotspot residues

オミクロン変異株 KP.3.1.1 および LP.8.1 の受容体結合ドメインを対象とした深層変異スキャンにより、455、456、493 番などのエピスタシス・ホットスポット残基におけるアミノ酸選好性が変異株間で継続的に変化しており、ウイルスの進化軌道予測や将来の抗原進化戦略の理解に重要な知見が得られた。

Taylor, A., Starr, T. N.2026-03-13🦠 microbiology

Metabolites from plasma-like medium fuel nitrogen metabolism and influence proliferation in Leptospira interrogans

本研究は、ヒトの生理環境に近い培地を用いた解析により、レプトスピラがグルタミンを新たな窒素源として利用し、その増殖や病原性に重要な役割を果たしていることを明らかにし、窒素代謝を標的とした新たな治療戦略の可能性を示唆しました。

Ward, M. H., Scherer, N., Shriver, L. P. + 1 more2026-03-13🦠 microbiology

A Seven-Protein Assembly Promotes Stability, Neutralisation and Secretion of the T7SSb LXG-effector TelE

この論文は、大腸がんに関連する腸内病原菌 Streptococcus gallolyticus subsp. gallolyticus において、T7SSb 分泌システムを介して LXG エフェクター TelE が 6 種類の共発現タンパク質と結合して 7 複合体を形成し、その安定性、毒性中和、および分泌効率の最適化を促進する新たなメカニズムを解明したことを報告しています。

Agrawal, P., Gonet, A., Toko, D. + 12 more2026-03-13🦠 microbiology

Plasmodium falciparum hemozoin-associated biomolecules induce brain endothelial cell barrier disruption in an in vitro model of cerebral malaria

この論文は、マラリア原虫が産生するヘモゾイン結晶そのものではなく、それに付随するタンパク質が脳血管内皮細胞のバリア機能を破壊する主要な因子であることを明らかにし、脳型マラリアの新たな治療戦略への道を開いたことを示しています。

Crotty, K. A., Clotea, I., Ueberheide, B. + 4 more2026-03-13🦠 microbiology

Copper stress upregulates oxidative stress response, histidine production and iron acquisition genes in E. coli

本論文は、RNA シーケンシングを用いて大腸菌が銅ストレスに応答して酸化ストレス防御、ヒスチジン産生、鉄獲得遺伝子などを広範にアップレギュレーションすることを明らかにしたが、Horizon Discovery の GFP ベースの_promoter_ライブラリはノイズ比が低く大規模スクリーニングには不向きであることを示した。

Ainelo, H., Joearu, K., Ainelo, A. + 1 more2026-03-13🦠 microbiology

Bacterial Stress Responses Lower mRNA-Protein Level Correlations

本研究は、サルモネラ、yersinia、黄色ブドウ球菌の 3 種の人病原菌を対象に、10 種類の感染関連ストレス条件下でトランスクリプトームとプロテオームデータを統合解析し、ストレス応答が mRNA とタンパク質レベルの相関を低下させ、特に必須遺伝子や翻訳調節を介した適応メカニズムが病原菌の生存に重要であることを明らかにしました。

Suer, S. G., Lim, Y. Y., Dhurve, G. + 5 more2026-03-13🦠 microbiology

Integrated epidemiological and genomic analysis of some respiratory Bovine Coronavirus isolates reveals circulation of GIIb strains and ongoing viral evolution in U.S. Cattle (2020-2025)

この研究は、2020 年から 2025 年にかけて米国で収集された 4,505 件の呼吸器系サンプルを解析し、牛コロナウイルス(BCoV)の陽性率が子牛で高く、検出されたすべての株が GIIb 遺伝子型に分類され、構造的および非構造的タンパク質に変異が認められるなど、米国における呼吸器系 BCoV の流行動態とゲノム進化を包括的に解明したものである。

Shah, A. U., Varga, C., Guger, P. + 1 more2026-03-13🦠 microbiology

Comprehensive analysis of air and surface hospital microbiomes uncovers potential hotspots and avenues for transmission of diverse pathogens linked to hospital-acquired infections

この研究は、低バイオマスに最適化された迅速なメタゲノム解析を用いて英国の病院における空気および表面の微生物叢を包括的に分析し、多様な病原性微生物、抗菌薬耐性遺伝子、およびそれらの水平伝播の潜在性を特定することで、医療関連感染症の監視と制御における環境サンプリングの重要性を明らかにしたものである。

Cambara, J. C. O., Previtali, O., Cuber, P. + 5 more2026-03-13🦠 microbiology