新しいテストを使って、世界中の 80 種類以上の AI に挑戦してもらいました。結果は驚くべきものでした。
トップクラス(クローズドソース): Google や OpenAI などの巨大企業が作った AI は、**「秀才」**のように高い点数を取りました。特に、ギリシャの文化や歴史に強い知識を持っている問題では、圧倒的な強さを見せました。
オープンソース(誰でも使える AI): 無料で使える AI も頑張りましたが、トップクラスにはまだ届きませんでした。特に「ギリシャ特有の文化」に関する問題では、つまずくことが多かったです。
小さな AI: 小さな AI は、テストの難易度が高くなると、まるで**「小学生が大学院の試験を受けさせられた」**ように、ほとんど正解できませんでした。
重要な発見: 「 instruction tuning(指示に従うように訓練する)」という工程を踏んだ AI は、そうでない AI よりもはるかに上手にテストを受けられました。これは、「試験の形式(マークシート方式)や、ギリシャ語の質問の癖」を事前に学んでおくと、実力がぐっと上がることを意味しています。
3. 「なぜ正解できたのか?」の分析
ただ点数を取るだけでなく、AI がどう考えているかも分析しました。
自信と正解率: 賢い AI は、「これが正解だ!」と自信を持って答えた時に、実際に正解する確率が高いです。しかし、古い AI や小さな AI は、**「自信満々に間違える」**ことが多かったです。
問題の長さ: 問題文が長くなると、AI が混乱するかな?と心配しましたが、実は問題の長さと AI の自信にはあまり関係がないことがわかりました。AI は「文章が長いからといって、すぐに不安になるわけではない」ようです。
まとめ:この研究がすごい理由
この「GreekMMLU」は、単にテストを作っただけではありません。
公平な評価: これまで「翻訳されたテスト」で測られていたギリシャ語の AI 能力を、「本物のギリシャ語」で公平に測れるようにしました。
未来への道しるべ: 「どの AI がギリシャ語に強いのか」「どんな訓練をすれば強くなるのか」がはっきりわかりました。
文化の尊重: AI に「英語の知識」だけでなく、「ギリシャの歴史や文化」を正しく理解させるための基盤を作りました。
つまり、**「AI にギリシャ語を教えるための、世界で最も本格的な教科書と試験問題集」**が完成したのです。これにより、今後、ギリシャ語圏でもっと賢く、文化に根ざした AI が生まれることが期待されます。
論文「GreekMMLU: A Native-Sourced Multitask Benchmark for Evaluating Language Models in Greek」の技術的サマリー